スシロー 品切れなのに宣伝続け不当広告で措置命令 消費者庁
株式会社あきんどスシロー(英: AKINDO SUSHIRO CO.,LTD.)は、主に「吟味・スシロー」のブランドで回転寿司をチェーン展開する企業である。かつては「大阪回転寿司・あきんど」のブランドも有していた。持株会社の株式会社FOOD&LIFE COMPANIES(フードアンドライフカンパニーズ 44キロバイト (4,946 語) - 2022年6月9日 (木) 11:55 |
回転ずしチェーン大手の「スシロー」が、去年、キャンペーンで売り出していたうにやかにが品切れとなり提供を取りやめていたのに宣伝を続け、実際と異なる広告を行っていたとして、消費者庁は、大阪に本社がある運営会社に再発防止などを命じる措置命令を出しました。
措置命令を受けたのは、回転ずしチェーン、「スシロー」を展開する大阪・吹田市に本社がある運営会社、「あきんどスシロー」です。
消費者庁と公正取引委員会によりますと、「スシロー」は去年9月と10月に、キャンペーンとして期間限定のうにを1貫110円と3種盛り528円で売り出していましたが、すぐに在庫がなくなり、全国の9割以上にあたるおよそ500余りの店で、一時、提供を取りやめたということです。
しかし、その間もウェブサイトなどで宣伝を続け、客から「宣伝を見て店に来たのに不満だ」とか、「販売をしていないならCMをやめるべきだ」などと会社に苦情が相次いだということです。
また、去年11月から12月には十分な準備を行わないまま「豪華かにづくし」などと銘打ち、かにを呼び物にしたキャンペーンを行いましたが、初日から販売できない店が相次ぐなど、583店舗で予定どおり提供できなかったということです。
消費者庁は、こうした宣伝は、実際と異なる表示で不当に客を誘う「おとり広告」にあたり、景品表示法に違反するとして、9日、会社に対し、再発防止などを命じる措置命令を行いました。
【親会社“予測不十分だった”】。
NHKの取材に対し、「あきんどスシロー」の親会社の「FOOD & LIFE COMPANIES」は、「販売予測が不十分で大幅な欠品が生じてしまいました。店舗での周知は行っていたものの、広く周知する対応ができていなかったです。お客様にご迷惑をおかけし、大変申し訳ないことと考えており、今後、こういったことがないよう努めてまいります」と話しています。
【利用者からは厳しい声】。
「スシロー」の不当な広告について、利用者からは厳しい声が上がっています。
吹田市に住む80代の女性は、「孫がおすしが好きでよく一緒にスシローに行きます。お店に行くといつもウニがなくて、食べたいものがないと残念です」と話していました。
大阪府内に住む30代の男性は、「広告を見てお店に行ったのになかったらショックでつらい。過剰な広告はやめてほしいです」と話していました。
また、回転ずしによく行くという豊中市に住む20代の姉妹は、「広告の商品がなくても別のモノを食べます。客を呼びたいお店の気持ちもわかりますが、商品がなかったらファンとしてはショックです」と話していました。
【公取委“表示と実際異ならぬよう”】。
消費者庁とともに調査にあたった公正取引委員会 近畿中国四国事務所の真渕博 所長は、9日の会見で「好調な回転ずし市場において売り上げシェア1位を占める会社が行った不当な表示であり、店舗数の多さなどから一般消費者に与えた影響は大きい」と批判しました。
そのうえで、「材料が足りなくなった段階で消費者に知らせたり、表示をあらためるなどさまざまな対応があったと考えられる。なにより、表示と実際が異ならないようにすることが重要だ」と述べました。
【「おとり広告」とは】。
消費者庁によりますと、「おとり広告」は、商品やサービスが実際には購入できないにもかかわらず、購入できるかのように表示しているものです。
景品表示法で、不当に顧客を誘い、公正な競争を害するおそれがあるとして規制されています。
「おとり広告」をめぐっては、▼5年前(平成29年)、大手通信会社がスマートウォッチを1万円余りで販売するとうたいながら、実際には商品を用意できていなかったとして、消費者庁から再発防止などを求める措置命令を受けています。
また、▼6年前(平成28年)には、大阪の中堅スーパーが実際には入荷していないブランド牛を「値下げして販売する」と新聞の折り込みチラシで表示していたとして、措置命令を受けています。
措置命令を受けたのは、回転ずしチェーン、「スシロー」を展開する大阪・吹田市に本社がある運営会社、「あきんどスシロー」です。
消費者庁と公正取引委員会によりますと、「スシロー」は去年9月と10月に、キャンペーンとして期間限定のうにを1貫110円と3種盛り528円で売り出していましたが、すぐに在庫がなくなり、全国の9割以上にあたるおよそ500余りの店で、一時、提供を取りやめたということです。
しかし、その間もウェブサイトなどで宣伝を続け、客から「宣伝を見て店に来たのに不満だ」とか、「販売をしていないならCMをやめるべきだ」などと会社に苦情が相次いだということです。
また、去年11月から12月には十分な準備を行わないまま「豪華かにづくし」などと銘打ち、かにを呼び物にしたキャンペーンを行いましたが、初日から販売できない店が相次ぐなど、583店舗で予定どおり提供できなかったということです。
消費者庁は、こうした宣伝は、実際と異なる表示で不当に客を誘う「おとり広告」にあたり、景品表示法に違反するとして、9日、会社に対し、再発防止などを命じる措置命令を行いました。
【親会社“予測不十分だった”】。
NHKの取材に対し、「あきんどスシロー」の親会社の「FOOD & LIFE COMPANIES」は、「販売予測が不十分で大幅な欠品が生じてしまいました。店舗での周知は行っていたものの、広く周知する対応ができていなかったです。お客様にご迷惑をおかけし、大変申し訳ないことと考えており、今後、こういったことがないよう努めてまいります」と話しています。
【利用者からは厳しい声】。
「スシロー」の不当な広告について、利用者からは厳しい声が上がっています。
吹田市に住む80代の女性は、「孫がおすしが好きでよく一緒にスシローに行きます。お店に行くといつもウニがなくて、食べたいものがないと残念です」と話していました。
大阪府内に住む30代の男性は、「広告を見てお店に行ったのになかったらショックでつらい。過剰な広告はやめてほしいです」と話していました。
また、回転ずしによく行くという豊中市に住む20代の姉妹は、「広告の商品がなくても別のモノを食べます。客を呼びたいお店の気持ちもわかりますが、商品がなかったらファンとしてはショックです」と話していました。
【公取委“表示と実際異ならぬよう”】。
消費者庁とともに調査にあたった公正取引委員会 近畿中国四国事務所の真渕博 所長は、9日の会見で「好調な回転ずし市場において売り上げシェア1位を占める会社が行った不当な表示であり、店舗数の多さなどから一般消費者に与えた影響は大きい」と批判しました。
そのうえで、「材料が足りなくなった段階で消費者に知らせたり、表示をあらためるなどさまざまな対応があったと考えられる。なにより、表示と実際が異ならないようにすることが重要だ」と述べました。
【「おとり広告」とは】。
消費者庁によりますと、「おとり広告」は、商品やサービスが実際には購入できないにもかかわらず、購入できるかのように表示しているものです。
景品表示法で、不当に顧客を誘い、公正な競争を害するおそれがあるとして規制されています。
「おとり広告」をめぐっては、▼5年前(平成29年)、大手通信会社がスマートウォッチを1万円余りで販売するとうたいながら、実際には商品を用意できていなかったとして、消費者庁から再発防止などを求める措置命令を受けています。
また、▼6年前(平成28年)には、大阪の中堅スーパーが実際には入荷していないブランド牛を「値下げして販売する」と新聞の折り込みチラシで表示していたとして、措置命令を受けています。
【スシロー 品切れなのに宣伝続け不当広告で措置命令 消費者庁 #スシロー #おとり広告】の続きを読む